千姫と忠刻に思い馳せ 夜の姫路城で水と光、音楽の響宴

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水面に映る姫路城と光の響宴

 来年12月に迎える姫路城世界遺産登録30周年記念のプレイベントとして、姫路城三の丸広場(姫路市本町)で、光と水、音楽が融合したライトアップイベント「鏡花水月」が12月2日から11日までの10日間開催される。
 三の丸広場は大天守を望む広大な芝生公園。約400年前の本多家時代には向屋敷庭園が築造され、御殿や池、茶室があったと伝わる。月明かりの下、庭園の水面に映る姫路城を愛でたであろう千姫と忠刻夫妻に思いを馳せ、この度、姫路城を映し出す広大な水鏡を再現した。
 水面にはプロジェクションマッピングによる雪の結晶や花、波のさざめきが姫路城とともに浮かび上がり、池の周囲にはLED電球で表現された川の流れや直径25メートルの水の波紋が出現。また、一帯はブルーやグリーンの光のヴェールが空に向かって広がり、まるでオーロラの中、川の流れに身を置いているかのような壮大な演出が施されている。
 幻想的な空間に華を添えるテーマソングは、作曲家・前田和彦氏がプロデュースしたオリジナル。ほかにも堀に浮かぶバルーンや帰り道となる桜並木でのデジタルアートなど、サプライズが次々。入場無料。17時半~21時。

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